2026年6月13日土曜日

CRWVとNBISがNasdaq100へ——AIインフラ株の次のステージ

 

2026年6月22日、CoreWeave(CRWV)とNebius(NBIS)がNasdaq100に正式加入する。6月11日(現地時間)のNasdaq発表を受け、CRWVは約7.3%高の102ドル前後、NBISは約6.3%高の233ドル前後で取引された。

Nasdaq100入りが持つ意味

Nasdaq100は時価総額上位100社で構成される指数で、世界200以上の投資商品(QQQを含む)が連動しており、ベンチマーク資産は8,000億ドル超(別試算では1.4兆ドル)に及ぶ。この指数に組み込まれると、パッシブファンドやETFがルールに従って自動的に両社の株を買い付ける。いわば「強制的な機関投資家買い」が一定量発生するわけだ。

Nasdaq発表後の市場反応は素直だった。IPO価格40ドルからわずか15ヶ月で100ドルを超えたCRWVは、指数採用によって年初来リターンが約34%に達した。一方NBISは2026年の上昇率が160%超——採用発表だけで株価の勢いをさらに加速させた。

両社の現在地

CoreWeaveはGPUクラウドの最大手の一つ。Q1 2026の売上高は前年同期比127%増の20.8億ドルに達した。NVIDIAとの深い連携でGPUインフラを大規模展開し、AIモデルのトレーニングと推論に不可欠な計算基盤を提供している。一方で財務面ではまだキャッシュバーンが続いており、今回の上場後に32.5億ドルの社債発行も実施している。

Nebiusはロシア出身のIT企業Yandexが欧州向けに再構築したAIインフラ企業だ。Q1 2026の売上高は前年同期比684%増の3.99億ドルと驚異的な伸びを記録し、Adjusted EBITDAで初の黒字転換を果たした。欧州のAIクラウド需要を取り込む地理的優位性がある。

今後の展望と注意点

指数採用は短期的なカタリストだが、長期投資の観点では本質的な事業競争力がより重要だ。CRWVのP/S倍率は依然高く、Bernsteinアナリストが売りレーティング・目標67ドルを据え置いているように、強気一辺倒の評価ではない。

一方でAIインフラへの構造的な需要は続いており、Nasdaq100採用がさらなる機関投資家の認知を高める効果は長期にわたって効く。両社をNVDAとCRWDで固めたAIスタックの補完として位置づけるなら、今回の採用は「テーゼが市場に認められた」という確認として受け取れる。

なお同時に採用されるZscaler(ZS)の除外にも注目。ZSはセキュリティ銘柄として一定の評価を受けてきたが、Nasdaq100から外れることで機関投資家のウェイトが下がる構造になる。

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